沖縄の梅雨と沖縄旅行の関係

5月6月の沖縄旅行で気になる「沖縄の梅雨」について説明します。せっかくの沖縄旅行、梅雨期間中だとしてもできれば晴れて欲しいところですが、沖縄の梅雨の特徴をうまく利用して梅雨時期の旅行に役立ててみてください。

まずは沖縄の梅雨入り、梅雨明けの平年値を紹介します。気象庁が公開しているデータでは以下のようになっています。

  • 梅雨入り:5月9日ごろ (2015年は5月20日)
  • 梅雨明け:6月23日ごろ (2015年は6月11日)

ですので、もし5月6月に沖縄旅行を計画中の方は、梅雨の時期を外すには5月はゴールデンウィーク頃までに、6月は下旬以降に旅行に出かけるのが良いようです。

これは過去の5月・6月の降水量と日照時間のグラフからも見て取ることができます。
以下は、気象庁が公開している那覇市の1981-2010年までの5月・6月の降水量と日照時間の平年値をグラフ化したものです。

グラフを見ると一目瞭然、梅雨の時期には降水量がうなぎのぼりに上がり、梅雨明けをさかいに日照時間がグンと長くなっています!

梅雨後半に降る大雨(6月初旬-中旬)」と、「わかりやすい梅雨明け(6月下旬)」が沖縄の梅雨の特徴です。6月下旬に梅雨が明けるとあとはもう毎日のように晴れです!

雨は多いが、晴れも多い沖縄の梅雨

もうひとつ、沖縄の梅雨の特徴は「晴れたかと思えば土砂降りの雨」です。一日中シトシト雨が降るということはほとんどなく、雨の最も多い梅雨後半でも晴れ間がのぞくことも多いです。

以下のグラフは、日本各地の梅雨時期の日照時間と降水量の関係を表したものです。各地とも梅雨期間中最も雨の多い一週間の平均値を利用しています。

このグラフから見て取れるように、沖縄は梅雨期間中でも比較的日照時間が長いことがわかります。かといって、降水量が少ないかと言えばそうでもなく、「雨は降るけど晴れる」という南国特有のスコールをイメージさせる梅雨の空模様がグラフから感じ取れます。

実際にこの記事を書いているのは2015年5月末なのですが、ここ数日の沖縄は晴れ間ものぞいており、このように天気のいい日が続くと沖縄では「ええー、もう梅雨明け??そんなわけないよね!?」という会話が毎年のように聞かれます。

梅雨時期に沖縄旅行をしても晴れている確率も高い!」というのは少し朗報ですね!

5月6月の沖縄旅行は

もし日程を自由に決められるなら迷わず6月末にしてください!それなら、どんな雨男・雨女さんでも晴れの確率高し!です。仮にまだ梅雨明けしていないとしても、数日間の旅行期間中にはきっと晴れ間も広がることでしょう。

セカンドオプションは5月下旬まででしょうか。梅雨入りしていても雨の日は少なく、また気温もそれほど上がっていないので過ごしやすい沖縄を満喫できます。

残念ながら6月初旬の沖縄旅行の場合には、日頃の行いをできるだけ良くし、晴れてくれることを祈りながら飛行機に乗りましょう・・・。しかし、上記で説明したように沖縄の梅雨は比較的日照時間も長いので、本土に比べると晴れる確率は高いです。きっと昼間は太陽も顔をのぞかせてくれるでしょう。

また、最近は海以外の沖縄魅力を楽しめる観光スポットも数多くありますので、雨になってしまったら水族館やショッピング、沖縄料理巡りをするのもいいかもしれませんね。

梅雨の時期におすすめする観光スポットは、西海岸で見る夕日です。沖縄本島なら浦添 宜野湾のトロピカルビーチ北谷のサンセットビーチでしょうか。雨さえ降っていなければ、雲の多い梅雨時期にはいつもよりきれいな夕日を見ることができます。ぜひぜひ西海岸に足を運んでみてくださいね。

沖縄の気候について

沖縄の気温

年間平均気温が20度を超す沖縄は亜熱帯気候のとても暖かい所です。夏には日差しも強くまさに南の島独特の気候を満喫することができます。その一方、周りが海で囲まれていることもあり夏でも日中の最高気温が30度を大きく超えるようなことは少なく、日陰に入れば心地よい風が吹いてきます。あまり知られていませんが、実は「夏場の最高気温は福岡や大阪などよりも低い」んですよ。年中温暖な過ごしやすい気候ですね。

ところで常夏なイメージの強い沖縄ですが、冬には最低気温が15度を切ることも珍しくなく、九州以北の冬に比べれば暖かいことは事実なのですがその時期に海水浴をするのはやっぱり無理。「海を楽しめない旅行はちょっと・・・」と思われる方はやはり冬に沖縄旅行をするのはやめ、5月~10月の間に沖縄を訪れることをお勧めします。もちろん、冬の沖縄でもおいしい沖縄料理やのんびりとした沖縄の雰囲気は十分味わえますので海以外の楽しみはたくさんありますが。

沖縄の月平均最高・最低気温

そして夏に沖縄の海で泳ぐなら紫外線対策はとっても重要。「よーしっ、真っ黒に日焼けするぞっ」と意気込んでいるあなたも、夜には肌がひりひりして眠れないという悲しい結果に・・・。日焼けをしたくない人はもちろん、したい人も正しい紫外線対策に取り組みましょう。

今週の週間天気・今月の長期予報はこちら
「沖縄の天気」へ >>

沖縄の台風

ところで、沖縄に遊びに来られる方の中には台風を心配される方も多いことでしょう。そこで実際にはどの程度の確率で台風が来るのかグラフを使って紹介します。

下のグラフは、例として那覇市に台風が接近する月間平均個数を表したものです。「接近する」とは台風の中心が那覇市から半径300kmの圏内を通過することだと気象庁では定義しています。

このグラフから、一番台風の多い9月にはほぼ1回程度台風が那覇市に近づいていることが分かります。また5月・6月や10月・11月には台風の接近個数もグンと減り、この時期の台風は勢力が夏場に比べて比較的弱いことも考慮に入れると、この時期の旅行で台風を心配する必要はそれほどないようです。

また、台風の最も多い8月には統計上ほぼ1個の台風が毎年来ていることになりますが、ひとつの台風で観光に影響の出る日数は大抵2~3日です。飛行機が欠航するのは1~2日のみでしょう。1ヶ月間31日中2~3日。確率にして10分の1程度で、毎年8月に10回沖縄旅行をすればそのうちの1回は台風に出くわすという確率です。そう考えると台風もそれほど心配する必要はないと思いますが、やはり運次第でしょうか。

そうは言っても、「台風だけにはどうしても当たりたくない」という方は7・8・9月をあなたの沖縄旅行計画から外す必要があるかも知れません。一番のオススメ時期は梅雨明け後の沖縄、ずばり6月末です。もしくは残暑の残る10月。この時期なら天気も良く、台風の心配も少なく、そして十分海水浴も楽しむことが出来ます(さらにツアー料金も安い!!)。問題はその時期に休みを取れるかはどうかですね・・・。

沖縄の天気

せっかくの沖縄旅行、やっぱり気になるのは旅行中のお天気です。いつも「雨男、雨女」だと言われても沖縄旅行中だけは晴れてほしいところですよね。そこで統計上分かる「沖縄が比較的晴れてる時期」をご紹介します。

下のグラフは沖縄本島那覇市の月別降水量のグラフです。特徴的なのはやはり「7月の降水量の少なさ」でしょうか。同じ夏でも6月は梅雨による雨8月9月は台風による雨で降水量が多くなっています。

このグラフを見ていると、降水量の多さから「8月9月は雨の日が多いの?夏休みシーズンなのに!!」と心配になってしまいますが、実はそういうわけではありません。

次の日照時間のグラフは見てみましょう。日照時間というのは、例えばある日の那覇市、朝から夕方までずっと晴れていたらその日の 日照時間は「日の出から日の入りまで」の約10~12時間となるわけです。半分曇っていたら5時間程度、一日中曇っていたり雨が降っていたら0時間です。 それを1ヶ月間合計したのが下のグラフです。(一般的に日の長い夏場が日照時間も長くなりますが、冬場との違いは2割程度です)

この日照時間グラフからは、沖縄の典型的な天気が一目で分かります。それは「晴天の夏と、曇りがちな冬」。1月・2月の日照時間と7月・8月の日照時間の間にはにはなんと2倍以上の差があるのです。日照時間の合計が200時間を超えるというのはほぼ毎日晴れを意味します。7月ならばまず間違いなく、8月9月も台風にさえ当たらなければ、どんなに「雨男・雨女」の方でもカンカン照りの沖縄を思う存分満喫することができますね。

沖縄の梅雨

最後に沖縄の梅雨についても少し触れておきます。降水量のグラフでは6月の雨量がとても多くなっていましたが、やはり6月は雨ばかり降っているのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。下に示した6月の日別統計データを見て下さい。梅雨明け宣言後の6月下旬にはほとんど雨は降っておらず、日照時間もうなぎ登りに高くなっているのがよく分かります。同じ6月でもこんなに違うのですね。

沖縄の梅雨は例年5月上旬から6月中旬まで。この時期をうまく外せば天気に恵まれた楽しい沖縄旅行を満喫できると思います。

沖縄の梅雨についてより詳しく知る
「沖縄縄の梅雨と沖縄旅行の関係」記事へ >>

沖縄旅行のおすすめシーズン

結論:沖縄旅行はやっぱり梅雨明けした初夏から秋まで。6月末から10月の頭が理想的です。特にオススメなのはシーズン前後の6月末と9月末から10月頭にかけて。ツアーも格安です。

フェリーターミナル

座間味島の玄関口、座間味集落の目の前にあるフェリーターミナル。沖縄本島泊港からのフェリーと高速船、そして阿嘉島からは村内航路の船が着きます。また、嘉比島(がひじま)や安慶名敷島(あげなしくじま)、安室島(あむろじま)などの無人島への渡し船もここから出航しています。
ターミナル内には観光案内所やお土産を扱うショップなどもあるのでとても便利です。

マリリンの像

映画ファンには必須のスポット「マリリンの像」です。映画「マリリンに逢いたい」の中で、隣の島阿嘉島から海を泳いで渡ってきたシロの恋人マリリン。実話に基づいて作られたこの映画ですが、マリリンはその後交通事故に遭って命を落としてしまいました。でも阿嘉島に最も近いこの場所でシロを待つマリリンの像からは、シロへの深い愛情を感じますね。

平和の塔

ケラマ諸島は太平洋戦争時の沖縄戦において、米軍が沖縄侵攻への足がかりとして最初に攻撃、上陸を開始した島でもあります。そのため島内では激しい戦闘が行われ、島民の集団自決という悲しい歴史も背負っています。
座間味島にはその時に亡くなられた島民や兵隊1220名をこの平和の塔に祭っています。沖縄本島にある「平和の碑」と同じように全ての戦没者の名前が碑に刻まれています。

女瀬の崎展望台

座間味島の最西端に位置する展望台。岬の先端部に作られた展望台なので視界が大きく開けており、無人島である屋嘉比島や遠く離れた久米島までも眺めることが出来ます。
また眼下には崖の下に広がるサンゴ礁も一望でき、そこにはエメラルドグリーンの海が広がっています。

神の浜展望台

座間味島西部にある展望台。南の方角には嘉比島や安慶名敷島、安室島などの無人島や、阿嘉島も見渡せます。
また夕日を見るサンセット展望台としても有名で、東シナ海に沈む美しい夕日を眺めることが出来ます。展望台が2階建てで視界が開けているので風通しも良く、ドライビング途中ここに立ち寄り一息休むのもオススメです。