国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されるほどの渡名喜島の集落。そこはまさに沖縄の伝統文化が今なお残る心癒される集落だ。風よけのために掘り下げられた敷地、シーサーと赤瓦の屋根、フクギ並木、そして白砂の路地のコントラストが本当に美しい。
この掘り下げられた敷地は、もともと風の強い渡名喜島の環境下で生活するために先人達が編み出した渡名喜島伝統の建築法である。敷地は集落の路地よりちょうど階段3〜4段分ほど掘り下げられており、路地を歩いていると赤瓦の屋根がちょうど目線の高さにあり、なんとも不思議な感じである。