集落の家並み

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されるほどの渡名喜島の集落。そこはまさに沖縄の伝統文化が今なお残る心癒される集落だ。風よけのために掘り下げられた敷地、シーサーと赤瓦の屋根、フクギ並木、そして白砂の路地のコントラストが本当に美しい。

この掘り下げられた敷地は、もともと風の強い渡名喜島の環境下で生活するために先人達が編み出した渡名喜島伝統の建築法である。敷地は集落の路地よりちょうど階段3〜4段分ほど掘り下げられており、路地を歩いていると赤瓦の屋根がちょうど目線の高さにあり、なんとも不思議な感じである。

旧道アマンジャキ・シュンザ

幅200mにもおよぶ岩がそそり立つシュンザ。この海崖の下には満潮時でも通行できるように作られたアマンジャキと呼ばれる旧道が今なお残る。
現在は立ち入り禁止となっている旧道のあちこちには岩壁から崩れ落ちた大きな岩が散乱しており、自然のダイナミックな雰囲気が感じられる。

島尻毛散策道

遊歩道が完備された島尻毛の散策道。散策道先端から眺める海はまさに絶景でトレッキングが好きな人にはイチオシのスポット。珊瑚礁の海の美しさを陸上からでも十分に堪能でき、渡名喜島がダイビングをする人々の中で密かな人気となっている事もうなずける海の青さである。天気のいい日には慶良間諸島を望むことも出来る。

大本田の展望台

渡名喜島南部に位置する大本田岳頂上にある展望台。北に粟国島、東に慶良間諸島、西に「ちゅらさんオープニング」の入砂島、そして久米島を望む渡名喜島一の展望台。
展望台周辺では久米島と渡名喜島にしか分布しないと言われるカワラナデシコの花を見ることもできる。

クワマの浜・高田の浜・呼子の浜

集落に近い北側から、クワマの浜・高田の浜・呼子の浜が並ぶ渡名喜島南西の海岸部。特にビーチとして整備などはされていないが、地元の方の話ではウミガメの産卵などもよく見られるとのことである。
砂浜は若干粒が粗く小さな石なども散乱しているが、その反面サンゴの欠片やきれいな貝殻などを見つけることもできる。