渡名喜島の概要

渡名喜島の概要

渡名喜島について

渡名喜島の位置
渡名喜島の位置

沖縄本島の西約50kmに位置する小さな島、渡名喜島。その渡名喜島唯一の集落である渡名喜村は、沖縄県内で最も人口の少ない村でもあります。

渡名喜島の特徴はなんと言ってもその特殊な地形とそこに適応した人々の暮らし。この島はもともと南北2つの島であった所がその両島の間に砂が堆積しひとつの島になったと言われており、そのため集落のある島中央部は東の海岸から西の海岸までたった600m程しかなく、また南北を大きな丘に囲まれているため強風が集落内を吹き抜けます。この過酷な環境で人々は、敷地内の地面を掘り、屋敷を路面よりも低い位置に建て、また防風林となるフクギでその周りを囲みました。この独特な集落景観は、平成12年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたほどのすばらしさです。

主な産業は漁業。その昔はカツオ漁がとても盛んだったことでも有名です。最近では島の特産品であるもちきびを使った商品開発や、観光などにも力を入れています。特に、島の伝統である「朝起き会」や日本唯一の「水上運動会」は全国でも有名で、テレビなどのメディアにもよく取り上げられていますのでどこかで聞いたことがある方もいることでしょう。

ダイビングで有名な慶良間諸島や、本島周辺では比較的大きな久米島などに囲まれているためそれほど観光客が多いとも言えない渡名喜島ですが、実はこの島にはこのような「渡名喜島にしかない」オンリーワンの特色がたくさんあります。沖縄本島からもフェリーでたったの2時間程度と距離的にも近いので、みなさんもぜひ一度伝統と文化の島、渡名喜島に足を運んでみて下さい。

渡名喜島への行き方情報はこちら>>

渡名喜島の観光名所

赤瓦の家
赤瓦の家

渡名喜島といえばやっぱりその独特な集落の家並みが一番の見所です。渡名喜島に遊びに来たらぜひ集落内をのんびり散策してみて下さい。フェリーターミナルから村役場の前の道を集落内へ。まるで真っ白な砂だけを集めて敷き詰めたようなその美しい路地にまずビックリすることでしょう。

でも驚くのはこれから。集落の中程に足をすすめるとそこには伝統と歴史を感じさせる赤瓦の家々。どれも国宝級ではないかと思うほどの静かな佇まいに思わず足を止めてしまいます。集落をあてもなく右へ左へと折れると白砂の路地はもう、人が2人並んで歩くのもやっとの広さに。すれ違う人とも自然に会話が生まれるこの道幅が、渡名喜らしい人々の温かな心を育んでいるのでしょう。

あがり浜
あがり浜

フクギのトンネルや赤瓦の屋根から様々な表情を見せるシーサー達、沖縄の文化を感じさせる石巌當などに囲まれた路地を抜けると目の前に広がるのはあがり浜の真っ白な砂浜。もちろんその透けるような海の色は沖縄独特のエメラルドグリーンです。波もなく穏やかなあがり浜なら海水浴も十分楽しめます。そして夕方にもなると島んちゅのオジー、オバーが夕涼みに集まるこのあがり浜。みなさんも島んちゅの人々とのんびり楽しい夕涼みをぜひ満喫して下さい。

また、トレッキングなどが好きな方には島尻毛(しまじりもう)散策道がオススメです。島の南に位置するこの島尻毛、岩壁から見下ろす海の景色はまさに絶景。遠くに慶良間諸島も見えるこの場所で、渡名喜の海の青さを実感して下さい。ただし、渡名喜島にはハブが生息しているので、絶対に茂みの中に入ってはダメ。散策道を歩く時には十分注意しましょう。

島尻毛 (しまじりもう)
島尻毛 (しまじりもう)

沖縄の魅力といえば誰もが「美しい海」を思い浮かべることでしょう。しかし、渡名喜島への旅行ではそんな沖縄の海が脇役になってしまうほど、この集落の温かな雰囲気に心動かされます。まるで沖縄の物語の中に迷い込んでしまったかのようなこの島で、みなさんもリゾートホテルで過ごす沖縄とはまた違った体験をしてみてはいかがでしょうか。

渡名喜島の観光名所情報はこちら>>

記載内容の誤りを報告する